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R元年度青年部「視察研修」

毎年恒例の青年部視察旅行。今回は岐阜県大垣市に本社を置き、VF管やPF管など電気工事にかかせない電材のメーカーである未来工業株式会社を訪問。日本一のホワイト企業と言われる同社の取組みを肌で感じてきました。


【西青年部長の視察報告より】

 

 

社内に入ってまず目に入ったのが至るところに掲示してある『常に考える』の看板や掲示、昔から提案制度が確立されているようで提案1件につき500円の報酬、前年度の年間最多者は200件の提案をされて表彰っていうか10万円プラスαをゲットされたそうです。

 

『常に考える』は社風となり未来工業さんものづくりに生かされているとのことで、例えばドライバーのグリップのところにプラスドライバーには凸で『+』、マイナスドライバーには凹で『-』となっていて腰袋に入っているドライバーを見なくても触るだけで判別して持つことができるというユーザーへの配慮をされているとのことです。

 

また壁に隠蔽のスライドボックスにビスを付属、しかもそのビスをスライドボックスに対して垂直ではなく斜めに取付けしてあり、ユーザーが施工しやすいように配慮がされているとのことです

 

年間休日143日! 休みが多すぎてユーザー泣かせな未来工業さんですが社員のためにではなく、日本一の年間休日を目指しているわけでもなく意地でされているとのことでした。 その源は『社員のやる気をつぶさない』『やる気を引き出す』『社員の内から秘めるパワーを引き出す』だそうです。

 

今回奇跡的にも社長さんにお話を聞くことができたのですが、そんな山田社長の語録を私なりにまとめてみました。

 

○普通に作った1個100円のアンパンと残業をして作った1個125円のアンパン、どっちが売れる?1個100円に決まっている。 残業までして作って売るものではない。利益とはそういうもの。

○利益を上げるにはスタッフの内なるパワーを引き出す。そのためにはいろいろな仕掛けを創っている。(コレはすごいと思ったのはフォトコンテストを開催、1位の商品は会社創業権利、2位の商品は有給365日付与)

○『小さな倹約、大きな浪費』→意味不明だったのですが日頃いろいろなアイデアを出しながら生産性を高め、利益を出しながらコツコツ倹約して5年毎の全社員の海外旅行で大きな浪費をするという趣意になるほど納得しました。

 

今回ご好意でたまたまお話を聴くことができた山田社長様、かなり豪快でフレンドリーな印象、履かれていたシューズがナイキのエアージョーダンでした。未来工業さんは作業服に決まりがないそうで帽子さえ被って、ケガをしないような服装であればなんでもOKだそうです。

自由闊達な中にあっても常に考えながらの仕事に取り組んでいる社員のみなさんの考動、そしてその社員のみなさんが楽しみながら働くことができるように仕組みを創りあげて実践されている未来工業さんへの工場見学は得るものが多々ありました。 

 

 

今年から始まっている働き方改革による有休取得義務や来年から本格的に始まる残業時間規制ですが制度や形に囚われることなく、自然にそのようになっていく環境づくりが肝要だと思いました。今回の研修旅行に参加されたみなさんには感謝申し上げますと共に今後も青年部を何卒よろしくお願い申し上げます。